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Yutaka Sakamoto Artist In Residence Taku 2020.02.17 - 03.01 @reco:plays

株式会社FUNIDEA / Artas Galleryでは企画アートギャラリーとは別に多久市とのアーティスト・イン・レジデンス事業を行っております。

2020年度の多久市アーティスト・イン・レジデンスの招待アーティストである坂本豊氏は、兄であるMakoto Sakamoto氏とSub Human Bros名義でハードウェア・テクノ・ユニットとしてエレクトロミュージック・シーンで活躍するだけではなく、アートシーンへの進出も始めたアーティストです。現在は長崎を拠点にドイツと行き来しながら制作を行っております。


坂本豊氏、多久市滞在日程
2020年2月17日(月)~3月2日(月)

作品発表予定日程
2020年2月28日(金)~3月2日(月)

※新型コロナウイルス拡大防止の為延期。2020年5月末現在も発表日未定。

坂本豊略歴
Sub Human Bros(サブ・ヒューマン・ブロス)名義で兄のMakoto Sakamotoとのハードウェアテクノユニットを主として活動するミュージシャン、音響アーティスト。

ドイツ・ベルリンでのアーティスト活動を経て、2020年1月現在、Makoto Sakamotoはベルリン、坂本豊は九州を活動の拠点としている。ソロ活動としてSVNS(シンセティック・ヴァーチャ・ネイチャー・サウンド)という擬似⾃然⾳を制作するなど、ジャンルに囚われない活動をしている。

SVNS(シンセティック・ヴァーチャ・ネイチャー・サウンド)
【坂本豊が制作する音の芸術】
”時間”とは人間が作り出した”時”を測る物差しのこと。 ”時”は見えずとも目の前に常に存在する。
海や山に行って ”癒される” という感覚は ”時間” という概念から脳が解放され、 二度と繰り返す事の無い、不規則なシーケンスの音を耳で追う事をやめて、 ただ ”音が入ってくる状態” の事だと思う。
そこで、聞き慣れた自然の音の周波数、音の鳴りかたを真似し、 ”シンセサイザー”を使って忠実に再現。

アンビエント的写実ノイズ作品であり、一風変わったミニマルテクノでもある。 BGMのバックグラウンドでも機能するデザインされた、生活に溶け込む音。

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Artist In Residence Page

Artist In Residence in Taku: ようこそ!

​はじめに

多久市アーティスト・イン・レジデンス(芸術家滞在制作)は多久市を九州北部を中心とした文化芸術の交流拠点として、アーティストが集まり多久市民により文化芸術に関わってもらえる為に始まった多久市が主催する事業です。


冨永ボンド氏の発案から、地元町おこし会社「たく21」と、東京を始めとする国内、ドイツを中心としたヨーロッパ、台湾などにネットワークを持つ株式会社FUNIDEAが運営するギャラリー、「Artas Gallery」(アルタスギャラリー)が事業を委託される運びになりました。


多久市は佐賀県の中央部に位置する盆地にあり、山々に囲まれる美しい場所にあります。


史跡の町と呼ばれ、1708年(宝永5年)に竣工された孔子を祀る国の重要文化財「多久聖廟」があり、今もなお孔子の教えが残る、孔子の里と呼ばれています。


2020年、多久市アーティスト・イン・レジデンスではドイツ・ベルリンでハードウェア・テクノ・ユニット「Sub Human Bros(サブ・ヒューマン・ブロス)」として活動されている坂本豊さんをお招きして行われました。


坂本豊さんは多久市に2020年2月17日(月曜日)から3月2日(月曜日)、うるう年だった為2月29日も含む15日間滞在され、多久市商店街にあるreco:plays(レコプレイス)にて2月18日から3月1日まで公開制作をされました。


ミュージシャンをお招きして、コンセプチュアル・メディア・アートを主体として制作、発表を行うアートアーティスト・イン・レジデンスはまだ世界的にみて珍しい試みですが、徐々にアメリカやヨーロッパでも広がりをみせつつあります。


この多久市のアーティスト・イン・レジデンスは佐賀県、ひいては日本の中でも先進的であり、日本の飽和しつつあるアーティスト・イン・レジデンスのあり方を、またアーティスト・イン・レジデンスを通して行われる町おこしに新たな風を吹き込む事が出来ました。


残念ながら新型ウィルスの世界的な流行の為、厚生労働省の指針により当初予定されていた成果物発表は延期され、成果物発表の公開日は未定になっております。(2020年3月3日現在)


このウェブページでは坂本豊さんの多久市での滞在と制作の記録と多久市に根を張り暮らし、生活をしている人たちにどの様な変化と効果があったかを紹介したいと思います。


SVNS(シンセティック・ヴァーチャ・ネイチャー・サウンド) 


”時間”とは⼈間が作り出した”時”を測る物差しのこと。 

”時”は⾒えずとも⽬の前に常に存在する。 

海や⼭に⾏って ”癒される” という感覚は ”時間” という概念から脳が解放され、 

⼆度と繰り返す事の無い、不規則なシーケンスの⾳を⽿で追う事をやめて、 

ただ  ”⾳が⼊ってくる状態” の事だと思う。 


そこで、聞き慣れた⾃然の⾳の周波数、⾳の鳴りかたを真似し、 ”シンセサイザ ー”を使って再現。 


アンビエント的写実ノイズ作品であり、⼀⾵変わったミニマルなランドスケープミュージックでもある。

BGMのバックグラウンドでも機能するデザインされた、⽣活に溶け込む⾳。


坂本豊 


作品解説

【坂本豊が制作する⾳の芸術】 

 ⼈間の作った時を刻む⾳(ビートやリズム、モーター)などの機械的な⾳には[時間]という[⾳]が発⽣しています。 


坂本豊がライフワークの1つとして制作しているSVNS(シンセティック・ヴァーチャ・ネイチャー・サウンド)は時間を感じさせる[⾳]を省く事で、[時間]ではなく、⽬の前で流れる[そのままの時]を感じる[⾳]をシンセサイザーで0から⼈⼯的に再現した作品です。 


私達が日常生活のどこかで1度は耳にした事のある周波数である[音]を作り出す事によって、録音された自然の音ではありえない、懐かしく感じ、体に馴染む[ノイズ]として、坂本豊が制作するSVNSは違和感なく1日聴き続けられる事ができます。


多久市にあるSCOLCAFEでは坂本豊がレジデンス滞在中に毎日訪れ、試験的にAnker社のSoundCore mini4台を使用し各スピーカーから流れる周波数である[音]を各スピーカー毎に制作し、SCOLCAFE内に立体的に配置する事により、より体に馴染む自然[音]が流れる空間を作り出していました。


秋の⾍の声や冬の森の朝など、季節ごとの象徴である[⾳]の制作をライフワークの1つとして制作しており、私たちが普段耳にする音を通して、音からみる[音]のなる土地の可能性と、そこで生活する人間の生活を文化人類学的な視点からも訴えかけて来ます。


多久市アーティスト・イン・レジデンスで制作された坂本豊の[SVNS]はメディア・アートの1つの分岐点として存在する事になるでしょう。


2020.03.03

Artas Gallery

峰松宏徳

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Artist In Residence in Taku: テキスト

多久市アーティスト・イン・レジデンスによせて


自分が住む場所は自分達で作る。


自分たちの考えで自分たちの考えに基づいた信念に沿った行動をしていく。


文化はその土地に根を張り暮らす人々から生まれ、受け継がれていく。


多久は本当に素晴らしい人たちが根を張り暮らしている場所だと、2020年2月17日から3月2日までの、閏年の2月29日を含む15日間間、レコプレイスで行われた坂本豊さんの公開制作を通して感じました。


坂本豊さんを中心に動き出したアーティスト・イン・レジデンスは多久市の皆さんの心を動かしていくきっかけになったと思っております。


アーティスト・イン・レジデンスが持つ本来の意義は、多久に根を張り暮らす全ての人に滞在制作を通した文化芸術の恩恵をもたらす事であり、その恩恵を受ける権利は多久市すべての人にあるのです。


滞在制作が行われた事により本来の意義が多久に浸透したと思っております。


新型ウィルスの影響もあり、成果物の発表を予定していた催しが厚生労働省の指針により延期になってしまい、最終的な着地点が分かりづらくなってしまいましたが、もし許されるのであれば今後も多久市に、多久という土地に携わっていけたらなと強く思いました。


今回のレジデンス成功に向けたご尽力して頂いた多久市行政の皆様、たく21の皆様、まちづくり協議会の皆様、そして企画発案者である冨永ボンド様に深い敬意を表したいと思います。


2020.03.03

Artas Gallery
峰松宏徳

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Artist In Residence in Taku: テキスト

Synthetic Virtual Nature Sound

「多久市アーティスト・イン・レジデンス事業 ~制作ドキュメンタリー映像~」

多久市アーティスト・イン・レジデンス(芸術家滞在制作)は九州北部を中心とした文化芸術の交流拠点として、佐賀県多久市をアーティストが集まり、多久市民に文化芸術に関わってもらえる為に始まった多久市が主催する事業です。


冨永ボンド氏の発案から、地元のまちづくり会社「一般社団法人たく21」と、国内のみならず、ドイツを中心としたヨーロッパ、台湾などにもネットワークを持つ株式会社FUNIDEAが運営するギャラリー、「Artas Gallery」(アルタスギャラリー)が事業を委託される運びになりました。


多久市アーティスト・イン・レジデンスではドイツ・ベルリンでハードウェア・テクノ・ユニット「Sub Human Bros(サブ・ヒューマン・ブロス)」として活動されている坂本豊さんをお招きして行われました。


3月1日にはレジデンスの成果物発表(トークセッション・ライブ)が新型コロナウイルスの影響により延期になり、開催日はまだ未定なっております。(3月28日現在)


成果物発表時に合わせて公開される予定でした映像をこの度公開させて頂きます。


坂本豊さんが、映像の1分あたりまでが自然音、1分55秒あたりから流れる音が坂本豊さん今回多久市で制作された、ライフワークの1つであるSVNS(シンセティック・ヴァーチャ・ネイチャー・サウンド)になっております。


このドキュメンタリーを観る事で今回のレジデンスで坂本豊さんが佐賀県多久市で制作されていたマルチチャンネル音源作品(インスタレーションの要素を含む)のイメージをお伝えする事が出来ればと思います。


必ず成果物の発表を行い皆様に生で体験して頂ける日が来る事を信じております。


2020.03.28

Artas Gallery

峰松宏徳


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【坂本豊略歴】

Sub Human Bros(サブ・ヒューマン・ブロス)名義で兄のMakoto Sakamotoとのハ ードウェアテクノユニットを主として活動するミュージシャン、⾳響アーティスト。


ドイツ・ベルリンでのアーティスト活動を経て、2020年1⽉現在、Makoto Sakamotoはベルリン、坂本豊は九州を活動の拠点としている。ソロ活動としてSVNS(シンセティック・ヴァーチャ・ネイチャー・サウンド)という擬似⾃然⾳を制作するなど、ジャンルに囚われない活動をしている。 


2009年にデビューシングル『Check Ass EP』を⽇本国内でリリース後、ダンスミュ ージックの聖地ドイツ・ベルリンへと活動の拠点を移した。2013年から2015年にかけて録⾳されたファーストアルバム『Sub Human Bros』は、現代のダンスミュージックに⽋けている“躍動”の⼀点に着⽬し、ライブパフォーマンスと同様、レコ ーディング時にPCを⼀切使⽤せず即興で曲展開をアレンジし、ハードウェアシンセサイザーの⾳⾊を操りながらリアルタイムにアナログコンソールでミックスしながらレコーディングしている。アルバムマスタリングは、近年の先鋭的エレクトロニック・ミュージックを裏から⽀え続ける職⼈Rashad Beckerが担当している。


ファーストアルバム『Sub Human Bros』に収録された『shb12001b』は、デモの段階でフランスのレーベル“Full Panda Records“の主宰であるDasha Rushの⽿に留まり、リリースのリクエストを受けこの曲のオリジナルバージョンはリリース前にDasha Rush本⼈によってDommuneでDJプレイされた。マイク・ヴァン・ダイクも彼らの楽曲を紹介するためのDJ MIXを制作した。  


その後もレーベル”PLANET BAR BERLIN”をオーガナイズしながらGriessmuehleやChalet Club、Hoppetosseなどといったベルリン有数のクラブにて勢⼒的に現在もライブアクトをこなしている。


兄のMakoto Sakamotoもソロ活動として、ヨーロッパを中⼼としたエレクトロニ ック・ミュージックシーンで活躍する⼀⽅、ベルリンのギャラリーや、⽇本では⻑崎県⽴美術館、佐賀市唯⼀の単館系映画館、シアター・シエマ等で芸術的(クラシック⾳楽的)なアプローチのライブ等を⾏っている。

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【SVNS】(シンセティック・ヴァーチャ・ネイチャー・サウンド)

”時間”とは⼈間が作り出した”時”を測る物差しのこと。 

”時”は⾒えずとも⽬の前に常に存在する。 

海や⼭に⾏って ”癒される” という感覚は ”時間” という概念から脳が解放され、 

⼆度と繰り返す事の無い、不規則なシーケンスの⾳を⽿で追う事をやめて、 

ただ  ”⾳が⼊ってくる状態” の事だと思う。 


そこで、聞き慣れた⾃然の⾳の周波数、⾳の鳴りかたを真似し、 ”シンセサイザ ー”を使って再現。 


アンビエント的写実ノイズ作品であり、⼀⾵変わったミニマルなランドスケープミュージックでもある。

BGMのバックグラウンドでも機能するデザインされた、⽣活に溶け込む⾳。


坂本豊 


【作品解説】

 ⼈間の作った時を刻む⾳(ビートやリズム、モーター)などの機械的な⾳には[時間]という[⾳]が発⽣しています。 


坂本豊がライフワークの1つとして制作しているSVNS(シンセティック・ヴァーチャ・ネイチャー・サウンド)は時間を感じさせる[⾳]を省く事で、[時間]ではなく、⽬の前で流れる[そのままの時]を感じる[⾳]をシンセサイザーで0から⼈⼯的に再現した作品です。 


私達が日常生活のどこかで1度は耳にした事のある周波数である[音]を作り出す事によって、録音された自然の音ではありえない、懐かしく感じ、体に馴染む[ノイズ]として、坂本豊が制作するSVNSは違和感なく1日聴き続けられる事ができます。


多久市にあるSCOLCAFEでは坂本豊がレジデンス滞在中に毎日訪れ、試験的にAnker社のSoundCore mini4台を使用し各スピーカーから流れる周波数である[音]を各スピーカー毎に制作し、SCOLCAFE内に立体的に配置する事により、より体に馴染む自然[音]が流れる空間を作り出していました。


秋の⾍の声や冬の森の朝など、季節ごとの象徴である[⾳]の制作をライフワークの1つとして制作しており、私たちが普段耳にする音を通して、音からみる[音]のなる土地の可能性と、そこで生活する人間の生活を文化人類学的な視点からも訴えかけて来ます。


多久市アーティスト・イン・レジデンスで制作された坂本豊の[SVNS]はメディア・アートの1つの分岐点として存在する事になるでしょう。



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【多久市アーティスト・イン・レジデンス概要】

今年度、多久市初の試みとなった「アーティスト・イン・レジデンス事業」では、ドイツ・ベルリンでハードウェア・テクノ・ユニット「Sub Human Bros(サブ・ヒューマン・ブロス)」として活動されている【坂本豊】氏(長崎県出身)をお招きして行いました。


坂本豊さんは、2020年、2月17日(月)~3月2日(月)の15日間多久市に滞在され、多久市中心市街地、北多久町砂原にあるクリエィティブワーク&コミュニケーションスペース「reco:plays」(レコプレイス)」にて公開制作を行われました。


坂本さんはレジデンス期間中、多久市の観光スポットや多久市ならではの場所を巡り、そこで体感したサウンド(音)、聴き慣れた自然の音の周波数、音の鳴りかたを真似し、電子音(シンセサイザー)を使って再現。

滞在期間中に制作された作品の発表イベントを3月1日に「reco:plays」で行う予定でしたが、新型コロナウィルス感染予防のため、【延期】となりました。

(現在コロナウィルスの終息の見極めが難しい状況のため、延期日時は未定。)


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【映像クレジット】

多久市アーティスト・イン・レジデンス招待アーティスト 坂本豊

音楽 : 坂本豊 監督/編集 : 藤井啓輔 共同制作 : 坂本豊
プロデューサー : 池田隆臣 撮影 : 藤井啓輔
アーティスト・イン・レジデンス企画協力
Funidea Inc. Artas Gallery:村上博史 / 峰松宏徳 / 藤本智穂
撮影地協力 : 公益財団法人孔子の里 / reco plays / SCOL CAFE
企画 : 多久市 / 一般社団法人たく21 / 多久市まちづくり協議会

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成果物発表に伴い制作されたドキュメンタリーの撮影の模様や、坂本豊さんが多久市でインスピレーションを受けた場所と人々。


レジデンスを通して様々な交流が生まれました。

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